「第8回東京蚤の市」へご来場いただいた皆さまへ

a10写真:木村雅章

2014年11月14日と15日、「第8回東京蚤の市」にお越しいただき、ありがとうございました。2日かぎりの宝島。みなさんにとってかけがえのない宝物は見つかりましたか?

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初日の朝、薄曇りの空からしとしとと降りはじめた秋の雨は、2日目の午前中まで降りやむことはなく、それでもこの日を待ちわびてくれていたかのように続々とご来場くださるみなさま……。はじめての開催から4年目を終えようとしている蚤の市は、古き良きものを愛でる人々にこうして支えられてきたからこそここまで来れたのだと、心から湧き上がる感情をおさえることができませんでした。

僕らが目指した「だれもがワクワクするような、暮らしに根付きたくさんの人に愛される蚤の市」。雨の日でも晴れの日でも、そんな景色が京王閣に広がっていたことが、なによりも嬉しく愛おしく、しあわせな2日間でした。

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万全の準備で全国から駆けつけてくださる出店者のみなさま。蚤の市を華やかに彩ってくださる出演者のみなさま。開催に際し大きなご協力をいただいている京王閣や調布市のみなさま。朝早くから夜遅くまでお手伝いをしてくださるボランティアスタッフのみなさん。そして、ご来場いただくみなさま。今年一年「東京蚤の市」に関わってくださった全ての人へかぎりない感謝を捧げます。本当に、ありがとうございました。

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同じ会場で、同じイベントを継続して開催すること。そこでは、企画、制作、運営と、あらゆる場面で常に2つの選択肢を求められ続けます。それは、「受け継いでいくべきか」「超えていくべきか」。そのすべては、たくさんのみなさまに期待に胸をふくらませてもらうため、にほかなりません。

2012年からはじまった「東京蚤の市」を通じて、よりいっそう研ぎすまされ育まれたこの意識は、手紙社が開催するイベントのいしずえとなり、これからもみなさまにとびきりのワクワクをお届けしていくことをお約束します。まずは、来月の「第2回関西蚤の市」をどうか楽しみにしていてくださいね。

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来年、東京蚤の市は5年目を迎えます。古き良きものが集う祝祭は、必ずや大きく成長を遂げた姿でみなさまを歓迎してくれることでしょう。

2016年、新緑の京王閣での再会を願って。

第8回東京蚤の市編集長
手紙社 加藤周一