アーティストのブッキング担当が選ぶ、メインステージを深掘りするプレイリストを公開!
2024.10.17
東京蚤の市の会場に悠然と構えるメインステージ。ここでは日本を代表する9組ものアーティストたちが、それぞれの伝えたい“思い”や“感情”を音に乗せて私たちの心に届けてくれます。その音色に耳を傾ければ、まるで友人、恋人、家族など、大切な人がそっと両手で抱き寄せてくれるかのような包容力や安堵感に似たものを感じるはずです。
今回はそんなアーティストたちが生み出してきた曲の中から、「今一番これを聴いてもらいたい!」という強い想いのもとプレイリストを作成しました。選曲をしたのは、三度の飯よりも音楽をこよなく愛し、手紙社の全イベントでアーティストのブッキングを担当する編集部・田澤。個人的な趣味に走った選曲をして良いものか……。と頭を悩ませました。それでも自分が良いと思っている曲をみなさんに知ってもらいたい、その一心でこのプレイリストが出来上がったのです。仕事であることを忘れ、まるで学校帰りの小学生のように晴れやかな心で選んだものばかりです。
音楽はさまざまな角度で解釈できるのが醍醐味のひとつ。ある曲ではデビューまでの苦悩や人間関係など、当時の心境までもが反映されていたり。「背景を考えるとこの歌詞が沁みて仕方ない!」といった、裏に隠された絶妙なニュアンスも感じられるかもしれません。秋の風が頬を撫でる東京蚤の市で、居合わせたみなさんと語り合いながらライブを聴けたなら、格別な時間になること間違いありません。
もしかしたら、このプレイリストの中から当日に披露される曲があるかもしれませんよ。隅々まで聴き込んで、アーティストたちの音楽という“底なし沼”に、両足を突っ込んでしまいましょう。これだから音楽はやめられないんだ!
\ 手紙社スタッフ厳選! 東京蚤の市’24 AUTUMNプレイリストはこちら! /
出演アーティストの曲をピックアップしてご紹介!(*随時更新)
◎11/1 fri 10:40〜11:20 オオヤユウスケ 「いかれたbaby」
オオヤさんと活動を共にする柏原譲さんが在籍していたロックバンド・フィッシュマンズ。彼らを代表する名曲「いかれたbaby」をカバーし、従来のファンをはじめ感慨深く聴かれている方も多いはず。注目してもらいたいのはギターだけに絞ったアレンジ。残響を感じる旋律と浮遊するボーカルは、抜け感が心地よいのです。このどこまでも続くようなグルーヴに魅了されるはず。
◎11/1 fri 13:20~14:00 つじあやの「パレード」
本家SUGAR BABEの「パレード」は、楽しげな様子を外から眺めているような、哀愁すらも感じる視点で描かれています。そのテイストも好きなのですが、つじあやのさんの手にかかれば、煌びやかな楽隊を引き連れてきたような賑やかさへ生まれ変わります。パレードに加わりたくなるような、笑顔が浮かぶ一曲です。
◎11/1 fri 15:00~15:40 堀込泰行「スウィートソウル+Little Tempo」
キリンジの名曲に、日本屈指のDUBバンド・LITTLE TEMPOのスパイスを加え、泰行さんがアレンジしています。バラードの名曲に、“踊る”要素が入った絶妙な心地よさで、元の曲とはガラッと印象の変わった、最高の一曲!
◎11/2 sat 10:40〜11:20 スカート(澤部渡) 「ODD TAXI -SONGS Version- 」
2021年に放映されたアニメ「ODD TAXI」のオープニングテーマとなったこの曲。ギターのカッティングからはじまり、夜の首都高を一気に駆け抜けていくようなオープニングは、何かが始まる期待と不安を表現しているかのよう。腰にくるような重いグルーヴを生み出した、澤部さんの魅力の深さを感じる新基軸の曲。
◎11/2 sat 13:20~14:00 アン・サリー「青春の光と影」
ご存知、ジョニ・ミッチェルの名曲のカバー。イントロのピアノにのってはじまる母性の塊のような歌声は、何度でも聴きたくなるほど病んだ心も包み込んでくれます。「たまには立ち止まってもいいんだよ」と優しく言ってくれているような気がするのは、私だけでしょうか。
◎11/2 sat 15:00~15:40 高野寛「ベステン・ダンク」
ベステンダンクとはドイツ語で「ありがとう」。希望を感じるメロディとタイトルが相まって前向きな気持ちに。よくよく歌詞に耳を傾けると、決してハッピーなだけの歌ではないことに気づきます。「虹の都へは遠すぎるような」と孤独さえも感じる表現。それでも「ありがとう」と言える自分でいたら、いつか辿り着けるはず。
◎11/3 sun 10:40〜11:20 GOOD BYE APRIL「BRAND NEW MEMORY」
瑞々しい歌声に、瞼の裏で太陽と青い海、白い砂浜が蘇るグッドメロディとリリック。80年代のオマージュにとどまらない、アップデートされたバンドの演奏による最新のポップソングに、興奮がおさまりません! 誰しもこの音楽の虜になってしまう魔法にかかるはず。
◎11/3 sun 13:20〜14:00 カジヒデキ「POP! CUTE! SWEET!/ポップソングをつくろう」
代表的なアルバムのひとつ「MINI SKIRT」に収録。1分ちょっとの短い曲に、当時のおしゃれさとシニカルな雰囲気が充満しています。ワタナベイビーさんとの歌の掛け合いも、世界観を際立たせるスパイスに。とびっきりのポップソングを紡ぎ続けているカジさんの意思表明な一曲!
◎11/3 sun 15:00〜15:40 曽我部恵一「魔法のバスに乗って」
たとえば、夕暮れ時の街の雑踏の中で自分を見失いそうな時に聴けば、イヤホンから流れてくる甘くそして熱い曽我部さんの紡ぐメロウな歌が、背中をぐっと押してくれるはず! 東京蚤の市のステージで歌ってくれたらシンガロングしましょう!