「第7回東京蚤の市」へご来場いただいた皆さまへ

15050910tokyonom009写真:木村雅章

2015年5月9日と10日の2日間、「第7回東京蚤の市」にお越しいただき、本当にありがとうございました。新緑の蚤の市は心満ちるまでお楽しみいただけましたでしょうか? 例年よりも少し早い日程での開催にも関わらず、これまでで最もたくさんのお客様にご来場いただけたことは、安堵の気持ちとともに、「東京蚤の市」がみなさんの暮らしの中に居座らせてもらえているような、そんな錯覚を覚えてしまうほどに幸せなことでした。

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昨年の2回の東京蚤の市と、初めての関西蚤の市を通じて学んだこと。そして、いただいた声を辿りながらつくりあげてきた今回は、色々なことにトライしながら開催した回でもありました。

3つ目のステージである北欧サテライトスタジオをつくり、新しく古着エリアも誕生させました。フードエリアも3つに分け、会場企画はより気軽にご参加いただけるようにリニューアルも試みました。駐車場へのご案内方法も見直し、そして、1日目の閉場時間を遅くしました。その他にも…。

ひとつひとつを見れば、気が付かないほどのちいさな変化だったかもしれません。けれどそれらが全て合わさったときに、これまでよりもひとりでも多くの方が、笑顔で蚤の市の一日を過ごしていただけることに繋がっていてくれたことを、今はただただ願うばかりです。

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少しなまいきな言い方になってしまうかもしれませんが、たくさんの方が「東京蚤の市」へ抱いてくださる眩い“期待”。それを、年々、開催を重ねるたびに高まっていることをひしひしと感じています。

出店者のみなさんからは、これまでとは比べものにならないくらいの本気を感じました。並べられた商品やブース作りは、古き良きものへのただならぬ情熱を帯びていました。瞳を輝かせながら、おもいおもいに宝探しを楽しむお客様の姿は、この日を待ち望んでいたかのような蚤の市への愛に満ちていました。ボタンティアスタッフのみんなとも、いつも以上に全力疾走で2日間を駆け抜けることができたような気がしています。

それぞれが、それぞれの場所から全力で「東京蚤の市」に関わってくれていること。そんな当たり前なことが何よりも嬉しく、そして愛おしく感じた2日間でした。

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そんなみなさんの姿を見て、改めて気付かされたこと。
それは、「やっぱり僕らは蚤の市が好きだ」という、とてもシンプルな想いでした。

これからも、決して“今”に満足はいたしません。みなさんが抱いてくださる“期待”。その中身を僕らなりに紐解いていきながら、この夢物語の旅路を続けていきたいと思っています。その足並みは牛歩のようにとてもゆっくりかもしれませんが、僕らがそうであるように、もっともっと愛してもらえるような「蚤の市」にしてまいります。どうか、期待を胸に待っていてくださいね。

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新緑の祝祭「第7回東京蚤の市」は以上で終了となります。鮮やかな黄金色に染まりゆく秋の「第8回東京蚤の市」。そして、西日本のみなさんとも“あの場所”で再会できることを願い、ここに最後のご挨拶とかえさせていただきます。

本当に、ありがとうございました。

第7回東京蚤の市編集長
手紙社 加藤周一