村上美術


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日本人にはなじみ深く、懐かしさと共に不思議な魅力を感じさせる小さな豆皿。手のひらに収まる程の小さな器には、縁起の良いモチーフや古くから愛されてきた自然や動物などの絵柄が多く用いられ、当時の庶民の流行や暮らしぶりがうかがい知れます。そんな中から、「MAME」は、元禄期の伝統的な柄の下絵を中心に復刻し、そこに新たな絵柄のデザインを施しました。ユニークな形状と金の上絵が食卓のアクセントとなり、食事シーンを華やかに彩ります。

「吹墨富士形皿 (ふきすみふじかたさら) 」
「山をかたどるならば富士山」というのが日本の常道と言われるほど、富士山の美しさは比類がありません。雄大な富士の裾野が吹墨で表現されています。

「丸散赤丸 (まるさんあかまる) 」
円形の紋は、紋所に慣れ親しんでいる日本人が好む図柄。始点も終点もないため、無限を表すとして縁起の良い文様です。

「水玉桃型皿 (みずたまももがたざら) 」
桃は昔から邪気を祓い不老長寿を与える果実として親しまれてきました。ふっくらとした日本産の桃には透明感のある青磁釉がよく合います。

「牡丹蝶文角皿 (ぼたんちょうもんかくざら)」
花と蝶の組み合わせは古くからよく見られる伝統的な絵柄。身近な自然の中で四季の移ろいを愛でた日本人ならではの紋様です。蝶は長寿の意味、中国で牡丹は栄華を表す意味を持っています。

「椿紋輪花 (つばきもんりんか) 」
菊花をかたどった典雅でリズミカルな輪花皿。中央に入れられた椿は、「茶花の女王」として珍重され、美術作品にもしばしば取り上げられています。

「脹雀形皿 (ふくらすずめがたざら) 」
脹(ふくら)雀は、脹=福良とかけて縁起物として好まれてきました。当時の陶工たちの遊び心、いたずら心が感じられる型です。“富と繁栄を願う”という意味が込められています。

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