「関西蚤の市」へご来場いただいた皆さまへ

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 写真:津久井珠美

2014年10月18日と19日の2日間、「関西蚤の市」にお越しいただき、本当にありがとうございました。天高く晴れ渡る秋空のもとに広がった祝祭の空間。初めての開催にもかかわらず、30000人を超えるたくさんの古いものを愛でる人々にお越しいただくことができました。笑顔にあふれたその空間がたまらなく美しく、そして愛おしくて。イベントが終了してから2日が経つ今も、遠く宝塚の地に想いを馳せていることに気がつきます。

“手紙社にとって最も大きなプロジェクトである東京蚤の市を、西日本でも開催しよう”

夢物語のようでいて、決意表明にも似たこんな言葉を原動力に、少しずつ少しずつ青写真を描きはじめたのが、ちょうど昨年の今頃。東京蚤の市に漂うあの空気感をそのままに、そして、それ以上に表現できる場所を探す旅の途中で巡り会ったのが、JRA阪神競馬場でした。

“この場所なら、きっと素敵な蚤の市ができる”

あの時のたしかな想いを、今でもはっきりと覚えています。果たして、その想いが正しかったのかどうなのか…。関西蚤の市にかかわってくれた全てのみなさまの胸の中にある答えが、あの秋空のように清々しいものであることを、今はただ願うばかりです。

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ご参加いただいた出店者、出演者のみなさま。心強い仲間と共に関西に向かえたこと、会いに行けたこと。そして、たくさんのはじめましての出会い。その全てに心から感謝します。みなさまの力があるからこそ、あの幸福感が漂う空間が生まれるのだと信じています。

主催者として、共に関西蚤の市をつくりあげていただいたJRA阪神競馬場のみなさま。一年越しのプロジェクト、長きに渡りお付き合いくださり本当にありがとうございました。この場所と巡り会えたことは、蚤の市にとって大きな誇りです。

お手伝いをしていただいたボランティアスタッフのみなさん。朝早くから夜遅くまで、大変なことばかりだったと思います。それでも笑顔を絶やさずに、関西蚤の市を一緒につくってくれたことに、心からのありがとうを伝えます。みなさんと出会うことができて本当に良かった。

そして、ご来場いただいたみなさま。みなさまの笑顔こそが、この祝祭で最も豊かな“実り”です。ご来場いただきまして、本当にありがとうございました。

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はじめての場所でありながらも、これまでにないくらいの広大な敷地を使って開催するイベントは、改めて気付かされることがたくさんありました。ここで掴んだ経験を決して無駄にしないよう、これからのイベントにフィードバックしていくつもりです。まずは、来月末に控えた「第6回東京蚤の市」。

初の「関西蚤の市」は以上をもって終了となります。蚤の市がこの先どのような物語を紡いでいくのか、それはまだわかりません。けれども、新たな街での祝祭を経て、またこの街で、そしてまだ見ぬ街で、蚤の市を呼んでくれる“声”を辿りながら、物語は次のページをめくり始めます。

またいつか、この場所で再会を願って。

「関西蚤の市」編集長
手紙社 加藤周一