静かな住宅街に佇む一軒の町屋。店内に所狭しと並ぶのは、驚くほどに多種多様なジャンルの古本。それもそのはず。「町家古本はんのき」は、古書思いの外、古書ヨダレ、古書ダンデライオンという3つの古本屋の店主が共同で営む古本屋なのです。それぞれが得意なものを持ち寄って生まれるのは不思議と心地の良い混沌。じっくりとそのラインナップを眺めて、手に取って、そんな唯一無二の空気感を存分に味わってくださいね。
「現代猟奇尖端図鑑」
昭和6年に発行されたもので、当時のモボ・モガの流行から、エロ・グロ・ナンセンスまで、写真と、当代の小説家や詩人の文章で彩られ、装幀は画家の東郷青児という贅沢な造りの本です
「たくさんのふしぎ ぼくは盆栽」
ヌマおじさんこと沼田元気さんによる、子供向けの盆栽本。盆栽を愛するあまり、自ら盆栽と化し、東海道53次の旅に出ます
「ぽけっとにいっぱい」
文章は、今江祥智さん、絵は、長新太さんと初山滋さん。2人の挿画家による童話集は珍しく、今江さんの童話たちに楽しいリズムを添えています
【町家古本はんのき 古書ダンデライオン 中村明裕さんからご来場いただくみなさまへメッセージ】
町家古本はんのきは、京都・御所の近くにある古本屋です。古書思いの外、古書ヨダレ、古書ダンデライオンの3人の古本屋で、築100年の町家を店舗として、共同展開しています。3者3様の品ぞろえで、文学・アート・サブカルチャー・女性向けの本、絵本など、幅広いジャンルの古本をお持ちします。