中津箒(神奈川)

材料のホウキモロコシを無農薬栽培、制作まで一貫して行なう、中津箒です。中津箒は、明治ごろに神奈川県愛甲郡愛川町中津というところで生まれました。昭和後期には一度衰退した産業でしたが、新たなつくり手が増え、多くのクリエイティブな箒を作り出すことで、今では10人近いつくり手が全国各地で活躍しています。伝統的な長柄箒から、温かみのある枝の柄を用いたものまで、天然染料で染めた糸で強固に、丁寧に、編み上げられています。穂先は柔らかくしなやか、コシもあり、畳やフローリング、お家の色々な場所に永く寄り添ってくれる、頼もしく愛らしい道具です。