こまものと北欧家具の店Salut(東京/MAP218)


▼思い入れのある一品とそれにまつわるエピソードを教えてください
スウェーデン製のヴィンテージテレフォンベンチです。
当時の資料を見ると玄関ホールなどに設置して、天板には固定電話を置き、その横に座って電話をしていた様子が伺えます。携帯電話の普及した現代では固定電話で長話をするなんて光景は昔の話…なのですが、リビングに置いて文具を収納したり、玄関で靴を脱ぎ履きする際のスツール代わりにしたりと、現代の生活に沿った使い方も色々と思い浮かびます。前回の蚤の市ではすぐにご売約となったので、買い付けの際にしっかり探して今回のために用意しました。

 

▼こまものと北欧家具の店Salutさんの或る1日のスケジュールを教えてください
【Salut デンマーク買い付け とある1日のスケジュール】


7:00 現地では車での移動のために早めの出発。春の買い付けでは朝4時くらいから明るいので良いのですが、冬の買い付けではまだ真っ暗なので運転にも気を使います。買い付けでは主に郊外を廻るので、酪農大国らしいデンマークの牧歌的な風景に癒されます。


9:00 買い付けスタート。事前にアポイントを入れた家具ディーラーの倉庫へと出向き、夕方まで1日数か所を廻ります。体育館ほどの巨大な倉庫は暖房設備がないところが大半ので、冬は氷点下の中で寒さとの戦いです。


12:00 ランチ。時間に余裕がなくて食べ損ねることも多いのですが、サービスエリアでお手軽なサンドウィッチやホットドックを食べたり、時間に余裕があるとカフェにてゆったりといただけることもあります(写真はこの前の買い付けの時に行ったベーカリーでの食事)。


14:30 次のアポイントまで、少し空いた時間を利用して教会へ。ここはデンマーク近代デザインの父と呼ばれるKaare Klintが親子三代で設計した教会で、ここから名作椅子も生まれました。買い付け中はこんな風に時間を見つけては、デンマーク家具やインテリアにまつわる建築や美術館をできるだけ訪れるようにしています。そしてお客様にもヴィンテージ家具へ着を持っていただけるよう、その様子をHPのコラム「北欧だより」に綴っています。


19:00 宿に戻って夕食タイム。どうしても野菜が不足するので、簡単ではあっても健康管理のためにも自炊が欠かせません。そのあとは輸入用の書類を作成したりコラムを執筆したりして、夜は更けていきます。

 


▼お店の外観

▼カタログ予習帳

こまものと北欧家具の店Salut
https://www.salut-store.com
東京都目黒区目黒本町5-5-5
tel.03-6451-0775