▼思い入れのある一品とそれにまつわるエピソードを教えてください
太宰治「斜陽」(新潮社・昭和23年)
学生時代、アルバイト代をつぎ込んで、太宰治の初版本復刻集を買いました。作家自身や作品のイメージとは違い、穏やかで愛らしい装幀のものが多かったのが意外でした。復刻とはいえ、とてもうれしくて、小さな部屋の小さな本棚に並べ、眺めて過ごしました。
古本屋を始めてすぐの頃、市場で買った本の山の中に「斜陽」を見つけました。残念ながら初版ではありませんでしたが、あの日買った復刻版と同じ装幀の、約70年前のその本には、小さくて軽いけれども強い存在感がありました。どうしても売ることができず、今でも自宅の本棚に、復刻版とともに並んでいます。
▼徒然舎さんの或る1日のスケジュールを教えてください
10:45 朝礼/開店準備を終えたスタッフさんと、今日のスケジュールを確認
11:00 開店/スタッフさんに店番をお願いして、奥の机で事務あれこれ
…お問い合わせメールへの返信、新刊書籍の注文や精算、スタッフさんの給与計算やシフト作成などなど
…そうこうするうちにも、店頭にお持ちいただいた本の買取査定、お世話になっている近所のデザイナーさんとの打ち合わせ、商店街理事長とのイベントの相談、探求本のお問い合わせなども急に入って、立ったり座ったり
14:00 昼食/狭いバックヤードでお弁当を食べる(お笑いラジオを聞きながら)
15:00 倉庫作業/店の外にある倉庫へ行き、在庫の中から、店に出したい本を選んだり、イベント出店で販売する本を探したり(電気も冷暖房もありません)
17:00 店番/スタッフさんと交代。店番をしながら本の値付け。自分へのノルマ60冊。
19:00 閉店/レジを締め、スタッフさんとお菓子をつまみつつ、おしゃべり
20:30 残業/営業時間中にはできない、棚の整理や、店内での商品撮影など
▼カタログ予習帳
▼お店の外観
徒然舎
〒500-8182 岐阜県岐阜市美殿町40矢沢ビル1階
tel. 058-214-7243
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