本を一冊持ってきて、一冊持って帰る。ただそれだけなのに、こんなにも心がときめくのは何故なのでしょうか? その理由は、手にした一冊に「人の想い」が宿っているからかもしれません。
「東京蚤の市」の名物企画とも言える「物々交換の本棚」。この本棚が普通のそれと違うのは、並んでいる本のタイトルが分からないということ。なぜなら、参加する来場者の方が思い思いの方法でラッピングし、本を持って来てくれるからなのです。「それじゃあ、中身がわからない本を当てずっぽうで手に取るの?」という疑問を持ったあなた、ご安心を。ラッピングした本には、参加者がコメントを添えてくれています。それは、本のストーリーが想像できるような内容から、その本を読みたいシチュエーション、読み終えた後の感想までさまざま。わずかに残された前の持ち主の欠片から、あなたの心の琴線に触れる一冊を導き出してみてください。
物々交換の本棚があるのは、入場口をくぐったらすぐ。会場に入った時に置いていった本が、帰る時には旅立っているかもしれません。どんな人の手へ渡ったのか、そんなことを思い描くだけで、ワクワクしてきますね。
【「物々交換の本棚」への参加のしかた】
1. 本を一冊、ラッピングした状態でお持ち下さい。
2. ラッピングの外側の見えるところに、その本のおすすめコメントを書き添えてください(本のタイトルは書かないようにお願いします)。
3. お持ちいただいた本は「物々交換の本棚」に置いていただき、それと引き換えに、既に本棚に置かれている本を一冊お取りください(あなたがお持ちになった本は、この本棚を訪れた誰かの元へ渡ることになります)。
東京蚤の市当日は、みなさんの“想い”をラッピングして、物々交換の本棚へそっと置いてくだいね。誰かの“想い”をお持ち帰りになるのも、どうかお忘れなく。