古い造りのものに負けじと、細部にまで手を施したクラフトマンたちの熱い情熱を感じるアイテムたち。美しさの残る古道具たちを組み合わせオリジナルのインテリアへと変化させたり、素材を活かした造形美や機能美を追求した作品など、巷では滅多に見つけることができない、オンリーワンのものに出会えます。長く使い続けていくものだからこそ、丁寧な作りのものを手に入れてみませんか?
使い古された道具にソケットを仕込み、オリジナルの照明を作っているriverside farm.。ガラスの漏斗を逆さまに吊るし、電球を灯せばペンダントライトに早変わり。馴染みのある古道具がどんな照明になるのか、驚くこと間違いありません。
ヴィンテージの家具、自転車などを取り扱うPoint No.39は、真鍮のパーツを国内外から取り寄せ、煌びやかな光沢のある照明を工房で組んでいます。コードの太さにいたるまでこだわり抜いた一品。
京都の古道具店・montiqueは、日本とフランスで見つけた古いものを修理し販売しています。長年培った家具修復の技術を活かし、朽ちた素材や、時には動物の羽やトルソーまで組み合わせた照明など、唯一無二のインテリアを生み出しています。
◎中矢嘉貴
木の材質、木目を感じ取り、その木にとって一番ベストな形の作品をつくる中矢嘉貴。見る角度により表情の違い、さまざまな形に見えてきます。使い続け育てていくことで木肌が強くなり、良い風合いに育っていくうつわの経年変化をお楽しみくださいね。
◎羽生直記
羽生直記が作る鉄の道具は、多くを語らない無骨なものでありながら、圧倒的な存在感を放ちます。金属を叩く工程でできる“槌目”の模様や、一色では表せない鈍色の質感など、どこを切り取っても様になる暮らしの道具が手に入ります。
吉祥寺の工房兼ショップ・atelier coinでは、小さなパーツ一つひとつを組み合わせ、手作業でオリジナルの時計を製作しています。実は文字盤の凹凸までも自身で削って表現しているという、細かな仕事ぶり。
北欧の伝統的な装飾品「ヒンメリ」を長野で作り続けているetelä。多面体を組み合わせた結晶のような形をしており、材料には長野県産の麦わらが使用されています。光と影が美しいモビールは見ているだけで忙しさを忘れさせてくれるもの。丹精込めて作られたものを、贈り物にしても良いですね。
古き良きものから学んだ姿形を、今の技術や知識を持って自分らしく仕上げたものたちが並ぶのが、東京蚤の市の作り手たちのブース。「どうやって使おうかな」「だれにプレゼントしよう」など、理想の暮らしについての妄想がどんどん膨らんでくるはず。一生ものと出会えるこの機会を、どうぞお見逃しなく!