【出店者紹介】Tsubame Märkt(東京/MAP011)


Stereoscope A. C. Champagne  Made in France
Stereoscope(ステレオスコープ)は立体鏡ともいい、立体写真(ステレオグラム)などを見るための専用の道具。
目の焦点を意図的に前後にずらし左右の横ズレを持つ2枚の写真を、別々の目で見ることにより三次元的な立体感を生じさせる装置。
19世紀中頃からイギリスやフランスで立体写真や立体鏡が作られるようになりました。
「映画の父」と呼ばれるリュミエール兄弟もそのひとりです。
こちらは、A. C. Champagne という会社(出版社?)の刻印のあるステレオスコープ。
色々調べましたが19世紀後半の文献によく出てきています。
オルセー美術館の資料にも出てきていたので、それなりの会社だったことは判ります。
本品は木製で、当時から高級素材として家具などに使われていたマホガニーで作られています。
立体写真を設置する部分は前後に可動し、見る人の目の焦点に合わせれれるようになっています。


たまゆら(玉響)のグラス  Made in France
とっておきのガラスのゴブレット
こちらは、たまゆらのグラスと云います。勿論勝手につけた名前です。
たまゆらとは、まがたまが触れ合ってたてる微かな音色で、ほんのしばらくの間とか、かすか・・・を意味する古語だそうです。
1900年代前期にフランスで作られた吹きガラスのゴブレット。
肉厚でボッテリとしていながら、光を当てるともの凄い美しい光と影を照らし出します。
そして写真では見え難いですが、ガラス厚があるので角度を変えて光を当てると薄ーいモスグリーン色をみせてくれます。
写真は光線を見ながらお見せしたい部分だけを撮りました。
シャンパンやソーダ水を注いで、たまゆらの向こうにはいったい何が見えるのでしょうか。。。
ビールを飲むのにも最適ですね。


ピンクのテディベア   Made in France
おきて破りのピンク色のテディベア
ピンクと言っても昔色のピンク、中身は木毛がパンパンにつめられています、そして目はブラウンガラスアイ。
れっきとした古い時代のテディベアです。
お腹とおでこが白で、後頭部まで白というのが可愛い。
鼻と口は黒い毛糸で縫われていて、僅かに赤いベロが残っています。
手と足がとても短い不格好なベアです。
足と首は稼働します。腕も僅かに動きます。自立はしませんがお座りすることは出来るようです。
フランスの田舎町から連れて来ました。
物怖じしない、遠くを見るような素っ頓狂な顔がチャーミングです。


お散歩くまさん(プルトーイ)  Made in France
フランス、パリの南の街で見つけてきたプルトーイ
当店では、「お散歩くまさん」と呼ばれています。
春の買付けに行く前にフランスのディーラーに取っておいてもらったモノです。
中身は木毛、目は革製で表面の毛はだいぶすり減っています。1900年代初期のフランスのもの。
下部に取り付けてある車輪は木製、フレームは無骨な鉄で作られています。
前輪はチャンとカーブを回れるようになってます。


小さな香水ボトルとインクボトル、錫のミルクピッチャーと小皿

フランスで小さな香水ボトルを見つけました。
コバルトブルー、セピアバイオレット、ディープエメラルドグリーンの3色。
ボトルは蓋付きで真鍮製です。5~6cm位の高さの小さなボトル。

もう一つはオランダの錫製の小さなミルクピッチャーと小皿。
少し生成り色に変色した錫の色合いがきれいです。

最後はベルギーのブルーインクボトル。
インクは既に硬化していますがボトルに付着して残るコバルトブルーの色が何とも云えず綺麗でした。


ERCUIS PARIS サーバースプーン  Made in France

エルキューイ・パリ(ERCUIS PARIS)は以前ディナースプーンとフォークをご紹介したことがあります。
其々1ダースずつ買付けてて来ましたが、大変人気がありすべて完売となりました。
今回は1本のみですが、とてもチャーミングなサーバー用スプーンを見つけて来ました。
サーブする時に余分な水気を切るための切り抜きが、シンメトリーな樹木の紋様のようにデザインされています。

エルキューイ・パリは1867年創業のパリの高級銀器ブランド。
クラシックさと斬新なデザインで、当時の老舗店の中でも最も人気のあるブランドでした。
エルキューイの銀器は銀細工職人が手作業で行う工程が非常に多く、1つの銀器を作るのに7つ以上もの工程を得なければいけませんでした。高品質の銀製品は8時間以上の作業を要すると云われます。
この作業工程は19世紀以来、引き継がれてきたエルキューイ社の伝統であり、
銀器メーカーの中でも、最も厚いシルバーコーティングを提供する品質を誇りでもあります。
こういった頑固なまでの拘りが、150年間続くブランドの由縁ではないでしょうか。

本品は長さは21.5cm、ずっしりと程よい重量感もいい感じです。
本体には ERCUIS の刻印がしっかり刻まれています。


ベルギーの自転車のプレート(Tax Plate)  Made in Belgium

当店のマストアイテム、ベルギーの自転車登録票
昨日一日かけて整理と洗浄をして本日お店に持ってきました。
ベルギーのコレクター(ディーラー)の家に行って仕入れて参りました。
さすがコレクターだけあってレアな物もあり、状態もいいモノがたくさん見つかりました。
今なら70年~90年代のモノなら殆どの年代の在庫があります。

年代や州によってデザインやカラーが違います。また古くなるにつれて入手困難になります。
本来は自転車の前輪の車軸のナットの部分かランプの部分に取り付けます。
革紐を付けてカバンやリュックに付けたり、ドアノブに下げてお使い頂いたりしています。
革紐は当店にてサービスでお付けしています。

Klompen(clogs) 木靴   Made in Holland

オランダの1880年~1930年代の古い革張りの木靴です。サイズは24cm前後でしょうか。
靴底のソール部分が木製、上部は硬質の革製。
以前にも何度か似たような木靴を買付けたことがある、好きなアイテムのひとつです。
今回も同様に木を削って造ったソールに革がぐるっとビス打ちされているタイプ。
左脚の方だけつま先に補修用の革が張られています。これがまたチャーミングポイントになっていますね。
かかと部分のヒールには樹脂の補修材が後付けされています。
がっしりした堅い焦げ茶色の革がとてもカッコいいです。

【Tsubame Märkt 竹川理之さんからご来場いただくみなさまへメッセージ】
フランスを中心にヨーロッパ各地の古より大切にされてきた、ブロカントやアンティーク雑貨を扱っています。
時代を越えて伝えられてきた無垢で素朴なモノたちを探して、ヨーロッパ各地を旅しています。
合言葉は、“Charming”、日々の生活の中で身近に使って頂けるような、ブロカントやアンティークをご提案出来ればと思っております。

【店舗情報】
Tsubame Markt
武蔵野市吉祥寺本町4-13-3
tel:0422-27-2709
http://tsubamemarkt.com