【出店者紹介】Tsubame Markt(東京/MAP010)


インゼル文庫 (Insel-bücherei)は、 1912年にドイツのライブツィヒで創業しました。ライブツィヒは17世紀より印刷技術で栄え、街には多くの出版会社が生まれました。
縦18.5cmx横12cmという少し小さな絵本。版画のような美しいデザイン文様の表紙、テキスタイルのようなパターン画と、その上に印刷された小さな題目のラベル紙。題目はドイツ語フラクトゥール文字で書かれたものが多く、当時からいかに装丁デザインに思考を凝らしていたかが思い窺えます。ドイツの古い童話や自然、歴史、動植物などをテーマにした書籍(絵本)は一冊一冊が絵画作品のようです。


エルキューイ・パリ(ERCUIS PARIS)社製のディナースプーンとフォーク。エルキューイ・パリは1867年創業のパリの高級銀器ブランド。クラシックさと斬新なデザインで、当時の老舗店の中でも最も人気のあるブランドでした。
本品は持ち手と首部分に施された、草花を散りばめたガーランドデザインがとてもチャーミング。長さは21cm、ずっしりと程よい重量感もいい感じです。本体には、60G=品質銀60g使用を示す Hall Mark が刻まれています。
エルキューイの銀器の製作は職人が手作業で行い、1つのカトラリーを作るのに7つの工程を得なければいけませんでした。この作業工程は19世紀以来、引き継がれてきたエルキューイ社の伝統であり、銀器メーカーの中でも、最も厚いシルバーコーティングを提供する品質を誇りにしています。こういった頑固なまでの拘りが、150年間続くブランドの由縁ではないでしょうか。


フランスの古いサドルメーカー Idéale のめずらしいコイルバネ式サドル。側面には、”IDEALE 63,CYCLO-TOURISTE Made in France” と彫られています。イデアル社は1890年創業のフランスの自転車用サドルメーカー。主にロードレースタイプのサドルを制作していました。英国のBROOKS社とほぼ同時代のメーカーで1981年にその歴史の幕を閉じています。
本品は1950年~1960年代のモデルと思われます。こげ茶色の革に上部と両サイドに複数の穴あけ加工がされています。形状はシティ、ロードの両用、どちらにも使えそうなモデルです。古いサドルは革が厚くしっかりしているので、表面に多少のヒビが入ってもまだまだ現役で使えます。


CHANEL N°5 の小さなヴィンテージボトル。
N°5 は、ガブリエル・シャネルが1921年に彼女が初めて世に出した香水の最高傑作。中味はありませんがほのかな香りが残っています。首から下げて香りを楽しめるようネックレスにしてみました。


こちらのコーヒーグラインダーは、”Peugeot aînés et Cie” というプジョーの合資会社が、僅か28年間のみ製造していた”A CONSOLE” というモデル。プジョーは通常ライオンのマークで有名ですが、こちらはめずらしい象のマークになっています。本体は木製でコーヒーグラインダーでは上級種にしか使用されない、胡桃(クルミ)の木が使用されています。ハンドルは鋳鉄製で上部の蓋のツマミ等の金物は真鍮製になります。1900年代前期のモノになります。
上部の豆を入れる部分に付いている蓋は両側とも開けることが出来ます。豆を挽く時の粗さ具合の調節は、通常のプジョー社と同じ仕組みになっています。ひととおり、レストアして内部のチェック、洗浄まで済ませてありますのでこのままご使用して頂けます。試し挽きも何度も行いましたが、綺麗に挽くことが出来お勧めの一品です。


フランスの古窯クレイユ&モントローの Claudine というシリーズの砂糖入れ。薄いブルーホワイト色はクレイユ&モントローらしい色合い。重すぎず軽すぎない、古い時代のモノとは思えないような、軽快感と歴史を感じさせる質感。全体のフォルムに対して少しアンバランスな大きなツマミと、二重の花柄台座のデザインがとてもチャーミングです。
H.B.C.Mは、Hyppolyte-Boulanger Creil Montereau(イポリト・ブーランジェ・クレイユ・モントロー)の略。クレイユ&モントローが1920年にChoisy le Roi 窯との合併後の名称。1955年窯は閉鎖されました。H.B.C.Mは窯が閉鎖になる前の最後の社名です。シュガーポット以外にもお菓子などを入れるのもいいですね。


Peugeot Freres社のコーヒーグラインダーGシリーズ、本品はG2になります。Gシリーズは1876年から1934年頃までの間、製造されていたもので サイズにより、G0、G1、G2、G3の4種類があります。
“Peugeot G Series” は現地フランスでも人気が高く状態の良質のモノは中々手に入りません。プジョーはフランスを代表する自動車メーカー。1824年に Peugeot Frères をプジョー兄弟が創業した当初は製鋼所でした。当時は工具や刃物、スプリングなどの鋼製部品を作っていました。そののち、1800年代後半頃から自動車の開発を手掛けるようになります。
プジョー社のコーヒーグラインダーは、そういった創業時の経緯からも鋼材(刃)に定評があり、今でもコーヒーのプロの人たちには、職人によってひとつひとつ制作された古いグラインダーは根強い人気があります。その当時使われていたコーヒーグラインダーは、手入れさえすれば今でも現役で使うことが出来ます。ひととおり、レストアして内部のチェック、洗浄まで済ませてありますのでこのままご使用して頂けます。試し挽きも何度も行いましたが、綺麗に挽くことが出来お勧めの一品です。


フランスのままごとの陶器の食器セットです。男の子と女の子、あひる、金魚、犬、猫の登場人物が愛らしく描かれています。縁は金彩で彩られています。こういったままごとミニチュアセットは、出産のお祝いにプレゼントをしていたと言われています。

【Tsubame Markt 竹川理之さんからご来場いただくみなさまへメッセージ】
フランスを中心にヨーロッパ各地の古より大切にされてきた、ブロカントやアンティーク雑貨を扱っています。
時代を越えて伝えられてきた無垢で素朴なモノたちを探して、ヨーロッパ各地を旅しています。
合言葉は、“Charming”、日々の生活の中で身近に使って頂けるような、ブロカントやアンティークをご提案出来ればと思っております。

【店舗情報】
Tsubame Markt
武蔵野市吉祥寺本町4-13-3
tel:0422-27-2709
http://tsubamemarkt.com