夏休み、読書感想文の宿題のために、課題図書のページをめくった思い出は誰しもあるのではないでしょうか? けれど、学校の課題図書一覧ではなく、雑多に並んだ木箱や本棚の中から気になる一冊を見つけ出す方が、きっとずっと楽しいはず。東京蚤の市の古書エリアでは、そんな宝探しのような体験が待ち受けています。名作から海外版、絶版などの珍しい絵本、ひと世代前の装丁が新鮮なデザインにも見える単行本や雑誌のバックナンバー、リビングや書棚に飾っておきたいアートブックなど、「読まなければ」というメガネを外して、「読みたい」本を自由に選ぶの行為の楽しいこと! この夏の、自分にとっての「課題図書」にきっと出合えるはずです。
子どもも、大人も楽しめる絵本たち。イラストや言葉の楽しさに心が躍ります。
フォントの大手・モリサワが発行していた業界向けのPR誌「たて組ヨコ組」。誌名の通り、右からはたて組のページ、左からはヨコ組のページが始まる、マニアックな一冊。
夏の食欲をグーと刺激するスパイス料理の本。古いレシピ本からは色々な発見があります。
装丁が美しい昭和初期の読み物。世相や価値観を反映しているのも興味深い。
懐かしい雑誌のバックナンバー。コピーや表紙に時代を感じます。
ロシアの美しい装丁や装画を集め、自社出版されたもの。飾っておきたくなる一冊。
1930~70年代に刊行された「インゼル文庫」は、いつまでも眺めていたくなる美しい表紙。
約300年ほど前に印刷されたグレゴリオ聖歌(フランス)の楽譜。額装してポスターにしても。
JulyBooks/七月書房
ハンガリーの伝統的な花刺しゅうの歴史を写真とともに紹介した一冊。緻密で美しい手仕事にうっとり。
「商品カタログ予習帳」の「本」カテゴリから、ずらり並んだ本たちを見ていると、中を開いてみれないもどかしさにウズウズするはず。気になる一冊をチェックしつつ、会場ではもっと思いがけない本との出合いを楽しみにしていてくださいね。