【時空を超えて自然のカケラに出合う…植物図鑑と標本をめぐる冒険】

植物や昆虫、小さな動物など、かつて生きていた生物たちがその形をとどめ、あるいは朽ちて、また新たな美しさを宿す標本や押し花。また、その姿を精密に描写した図鑑やボタニカルアート、植物に関する古書なども、そのいのちが生きた姿へと想像がふくらみます。どこの誰ともわからぬ人が何十年も前に作った標本が、本来なら姿を消してしまっていたであろう生物の痕跡を伝え、古びてもなお「美しい」と感じさせてくれる。時空を超えて私たちの前に現れた、生命の神秘をめぐる冒険へと出かけてみましょう。

店なし雑貨屋

古い海辺の標本額や、昆虫を樹脂で閉じ込めたペーパーウェイトたち。キレイな貝殻の形や、美しい昆虫の姿に魅了されます。誰かがコレクションしていたものだそう。

牧野富太郎監修の明治時代の植物図鑑より。カラー写真のない時代、精密に描かれた植物画は貴重な資料だったのでしょう。

Siboraヨーロッパで見つけた古い剥製。今にも飛び立ちそうな迫力や、瞳の力は息を呑むほど。

はいいろオオカミ + 花屋 西別府商店

ドライの植物を使って作られたオリジナル作品「小さな森」。試験管に閉じ込められた、植物の姿に見とれてしまいます。

ALEXANDER-PLATZ

動物の骨や頭骨の標本。理科室の棚をそうっとのぞき見るような、怖さの入り混じった美しさがあります。

フランスやアメリカの紙物を台紙に作られた押し花。

Remza

立派なツノを残した頭骨の標本。存在感抜群のオブジェになりそう。

piccolinaスウェーデンの植物画。種子や花びらの特徴も記されています。当日は、作家の手による額も販売されるそう。

JulyBooks/七月書房ガーデニングやハーブ、写真集などの植物の本。めくるだけで心を豊かに潤してくれそうなものばかり。

普段なかなか目にすることのない自然や動物も、標本や図鑑ひとつで、太古の生物から今まさに道端に咲く雑草にまで想像が広がります。小さな自然のカケラが見せてくれる世界の広さを、どうぞ体感してみてください。