【ハートを射とめる、古びた紙からのラブレター】

幾年もの年月を経て、そっと私たちのもとへ届く古い紙。紙ヤケやヤブレ、製本の跡、いつかの誰かの筆跡さえも愛おしいこの気持ち。それはまるで、時間を超えてやってきたラブレターのようです。紙という脆い素材でありながらこの時代まで残っているという驚きと、絵や文字、音楽がのせられて、人々の思いを運んできたという事実が、こんなにも私たちの心をときめかせるのかもしれません。100年以上前の手紙や図鑑の1ページから、海外のデットストック、レトロなデザインの最近のアイテムまで。さあ、あなたの心を射とめるのは、どのラブレターでしょうか?

Siboraヨーロッパ各地で見つけた18世紀、19世紀中心の古い紙モノ。美しい博物画や大判の写真、図面などが数百枚も並びます。

Tsubame Markt1912年にドイツのライブツィヒで創業した、インゼル文庫 (Insel-bücherei)。美しいデザインと当時の印刷技術を伝える、ファンの多い一品。

Petit Musée100年以上、古い印刷屋で、ひっそり眠っていたエフェメラルな紙モノたち。美しいです。

IONIO&ETNAまるでアートのような装丁の古洋書は、大切に飾っておきたくなります。

ENSEMBLE約300年ほど前に印刷されたグレゴリオ聖歌(フランス)。額に入れて飾りたい。

やすだ書店

デッドストックのノートは、紙ヤケや色あせが味わい深い。

scosパラフィン紙で出来た封筒は、海外ならではのデザインでさまざまな用途に使えます。

ハチマクラフランスから届いたイギリスの薬ラベル。瓶に貼ったり、コラージュやラッピングの素材としても優秀です。

33&1/3フランスのインク吸い取り紙は、多彩なデザインが楽しい。

水縞定番アイテムのほかに、今回は海外で買い付けた紙モノが並ぶとか。蚤の市ならではのラインアップをチェックして。

壁に飾ったり、額装したり、コラージュやラッピングの素材に使ったりと、使う人の自由な発想で楽しむことができる紙たち。このラブレターの差出人も、長い年月を経てこんな風に愛されるなんて、思いもよらなかったのではないでしょうか。

【マイチェア、レディ? お気に入りの椅子の準備はできた?】

食卓で、デスクで、キッチンで料理の合間に腰掛けたり、雑貨や植物を飾ったり……。お気に入りの椅子が一つあるだけで、空間がキリリとさえわたり、目にするたびにうれしくなります。東京蚤の市には、デザイナーズものからヴィンテージの名品、古びた木肌が味わい深いスツールや、愛らしいファブリックに張り替えたものまで、個性豊かな椅子たちが勢ぞろい。小ぶりなものなら片手でお持ち帰りも可能です。座っていないときでさえ愛おしい、「マイチェア」と呼べる暮らしの相棒をどうぞお迎えくださいね。

sonota国籍を問わず優れたデザインの家具を集めるこちらの店からは、美しい佇まいの椅子が並びます。

SCALES APARTMENT

背もたれやレッグのレリーフがクラシカルな椅子。

wakka

黄色い座面が愛らしい子ども用椅子や、使い勝手の良い丸椅子がたくさん。

kubu古い椅子をメンテナンスし、時にはファブリックの張り替えも。回転椅子はデスクワークのおともに。

MLP ショップ / Brown Breadファンの多いTHONETのベントウッドチェアー(左)。同じくベントウッド系のチェアも並びます。

Octopa & Octopa’s Barオリジナルのスツールはすっきりと美しいシルエットが魅力。

REFACTORY antiquesヴィンテージの家具をメンテナンスして持ってきてくれるそう。どんな椅子が並ぶかはお楽しみ。

muguet du premier mai

古材が美しいベンチタイプの長椅子は、ディスプレイやダイニングテーブルに。

ハチミツ

ラタン製の子ども椅子。「マイチェア」は子どもにとってもうれしいはず。

MICHIO OKAMOTO WAREHOUSEデンマークのデザイナー・カイクリスチャンセンのARM CHAIR NO.42。アームのデザインが秀逸です。

合板やプラスチックのない時代に作られた椅子には、現行品ではとても作れないような上質な木を使用していることもあります。メンテナンスしながら長く付き合える「一生もの」に出合えるかもしれません。

【花を抱えて蚤の市を歩く。それだけで幸せになれる植物の魔法】

ヨーロッパの蚤の市やマルシェで、決まって見られる心はなやぐ風景。それは、ワゴンやテントいっぱいに色とりどりの花やグリーンが並ぶ様子。そして、さらりと無造作に花束を抱えて帰る人々の幸せそうな笑顔です。街に根ざしたマーケットに必ずフラワーショップがあるように、東京蚤の市の会場にも、古道具や暮らしに似合う花と緑があふれます。リースやスワッグ、ドライフラワーのブーケなど、インテリアに取り入れやすい植物たちはもちろん、鉢植えや切り花、古道具と花との素晴らしいコンビネーションに見惚れてしまう一品まで。持ち帰ったその日から暮らしにみずみずしい喜びをくれる、とっておきの植物を探してみてください。

poppyseeds
スモーキーな色合いのリースは、ナチュラルで落ち着いた雰囲気。

Nya
個性的な枝や花も、古道具にはよく似合います。

はいいろオオカミ + 花屋 西別府商店
19世紀ロシアの銅製の水差しに福寿草を生けて。独創的な組み合わせはこの店ならではの提案。

drank × 花や草青む

アンティークの時計の窓にドライフラワーを。

solxsol
むっくり、のっそり、チクチク、ちょこん。サボテンの愛らしい佇まいがたまりません。

北中植物商店小さな盆栽。野山の風景をぎゅっと凝縮したような姿は、玄関先などに飾ってもてなしたい。

Dried Flower&古道具 Marca流木にあしらったドライフラワーは、気軽に飾ることができます。

hibiお部屋に飾る切り花を選ぶのも楽しみ。

farver花の部分だけをこんな風に飾っても。

花の店輪ミニスワッグは、ポンと置くだけでサマになるアイテム。

ドライフラワー エフスリー

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シックな色でまとめられた紫陽花と白樺のリース。空間がぐっと大人っぽく。

古書モダン・クラシック飾り方や育て方に自信がない…という人にはこんなアイテムも。人気のリトルプレス「暮らしノオト」のバックナンバーから、植物にまつわる2冊。

きっと、会場を歩いているとたくさんの花を抱えた人々に出会うはず。するとなぜか「そうだ、うちも買って帰ろう」と思わずにいられないのだから、植物の力は偉大です。東京蚤の市が、花を抱えたたくさんの人の笑顔であふれますように。

【ことばや時代が違っても伝わる気持ち「絵本」と「おもちゃ」】

ページをめくりながら、いきいきと描かれた動物たちや、いい匂いが漂ってきそうなおやつに心弾ませて、何度も何度も繰り返し読んだ1冊。そんな絵本が、誰の心の中にも1冊はあるのではないでしょうか?  東京蚤の市の古書店街には、そんな大人も子どもも胸をときめかせる絵本が勢ぞろい。装画の美しい海外の絵本は、たとえ言葉がわからなくても、お母さんがお話を作って読み聞かせてあげると素敵です。ビジュアルも美しいので、リビングに飾っておけるものうれしい。また、海外のおままごとの食器やドールハウスのミニチュアなど、味わいのあるおもちゃもあちこちで売られているので、お祭りをまわるような気分で、親子で宝探ししてみてくださいね。

SUNNY BOY BOOKS
洋書も和書もさまざま、色とりどりに楽しい絵本たち。

MAIN TENT
愛らしい動物が主人公の絵本に、子どもは夢中!

えほんやるすばんばんするかいしゃ
ちょっと変わった形の絵本は、ディスプレイしても素敵です。

Petit Musée豆皿のような、フランスのままごと用お皿。は、食器と窯元も同じ、かなりの本物志向です。

カヌー犬ブックス

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今回も翻訳ものを中心に絵本もたくさん持って行きます

古書まどそら堂

いま見てもかわいい!70年代、サンリオから創刊された雑誌。

Biscuitマッチ箱の中で繰り広げられる、木製のミニチュアワールドは大人でも見入ってしまいます。

にわとり文庫

美しい表紙の洋書絵本。アートのように飾りたい。

c-h-o-c古いドールハウスの家具や小物たちからは、当時の生活が想像できます。

リズム&ブックスロシア(ソ連)絵本がたくさん。チェコのものと合わせて、たくさん入荷するそう。

カタリ文庫katari_04

ページを開くたびにワクワクする仕掛け絵本。細部まで丁寧に作り込まれたお城にびっくり!

全くわからない言葉で書かれていても、ずいぶん以前の時代のものでも、子ども心をワクワクさせる絵本やおもちゃは世界共通。外国のものや古いものだからこそ、子どもと一緒に開いてみれば、大人では気づかなかった発見を教えてくれるかもしれません。

【なかなか行けない“ちょっと遠くのあの店”を訪ねて】

海外の店や、首都圏からは少し遠い地方、ちょっと不便な場所にある店など、ふだんはなかなか行くことができない“あの店”が一堂に会するのも、東京蚤の市の大きな楽しみ。海外のカルチャーが息づくアイテムに現地ならではの買付け品、一軒家の実店舗の雰囲気そのままの世界観などが、東京に居ながらにしてお買い物できるなんて!  また、思いもよらない地方にある、隠れ家ショップを見つけるチャンスでもあります。遠くは台湾、パリから、北海道、東北、北陸、中国地方まで日本全国各地から。行ってみたかったあの店をぜひ、訪ねてみてくださいね。

Sienna(台湾)台湾でレザーバッグなどを制作している「Sienna(シエナ)」。丁寧なものづくりと、裏地の美しさは必見です。

histoire(フランス)蚤の市文化の息づくフランスから、古い切手などが貼られたポストカードを携えて。

kosaji antique(フランス)ポーセリン・ド・パリ(通称ヴュー・パリ)と呼ばれる18~19世紀にかけて、パリ近郊で作られていた磁器をたくさん買い付けてきてくれます。

Chez Peppino(フランス)

パリのショーウィンドー。会場ではどんなディスプレイを見せてくれるのでしょうか。

presse(北海道)北欧雑貨のオンラインショップでも人気のお店。実際にアイテムを手に取れるのがうれしい。

Anorakcity(北海道)
ミリタリー&ワークウェアやヴィンテージものが充実しています。

origami(北海道)

実店舗には、北海道とパリのクリエーターさんの作品もたくさん。はっぴのリメイクグッズなども。

Mon Oncle(山形)

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東北の美しい一軒家古道具店。店を訪れた気分で宝探ししてみては。

ハチミツ(新潟)新潟からたくさんの古道具を携えて。セレクトにファンも多い一軒です。

vokko(滋賀)

琵琶湖のほとりに佇む一軒家の店。 遠くから訪れる人も多い人気店。

ひらすま書房(富山)古い郵便局の建物を利用した古書店。どんな本に出合えるのかしら?

FRANK 暮らしの道具(岡山)古き良き民家の佇まいが素敵な店。日本の素朴な道具などが揃います。

お気に入りのお店を見つけたら、いつか実店舗の扉を叩いてみたいもの。オンラインショップやSNSを時々チェックするのもいいですね。2日間だけ東京・調布に集まった、あちこちのお店を訪ね歩いてみてください。

【古道具男子のウィッシュリスト】

無骨な金属の道具、ミリタリー&ワークウエア、ディテールに萌えるメカニックなアイテムや、DIY欲をかきたてる古材や金物、ちょっとマニアックな古書やグッズなど、ともすれば女性には「理解不能」と言われてしまいそうな(もちろん、メンズライクなアイテムが好きな女子もいますよ!)男心くすぐる古道具たち。そんな古いものに惹かれてやまない「古道具男子」諸君! パートナーにちょっとあきれられても、探さずにはいられない垂涎アイテムをご紹介します。

N°CONCEPT錆びた金属の風合いやどっしりと重厚な佇まいがクールな道具たち。女性のみなさん、「何に使うの?」とは聞かないであげてください。

TREMOLO

眼鏡男子必見の、フランスのビンデージ眼鏡を扱うお店も。

clotheshorseフランス、ドイツなどで作業着として使われていたワークジャケット。袖口や肘の擦り切れがたまりません。

FIVE FROM THE GROUND時計のパーツやランプ、コーヒーミルなど。無骨な金属の質感やいくつもの歯車には、心惹かれてやみません。

PAPYRUSTokoiwergstattのハンドメイドのボールペン。回転させてリフィルを出し入れさせる機構など、リフィルを除く金属部品を含む全てのパーツが手作りで作られています。

フォトノスタルジア昔のフィルムカメラはメーカーによる個性もマニアにはたまらないポイント。こちらは「コニカⅠ」。

グリーンベアーズカンパニーgreen2古い蛇腹式のカメラ。飾っておくだけでも心満たされます。

古書信天翁1950年代発行の「アサヒカメラ」。今見ても斬新な写真や記事がたくさん。

つむぎ商會引き手、ツマミ、フックなど、デッドストックの金物たち。現行品にはない味わいがあります。

WOODPROwoodpro_blog4%e5%95%86%e5%93%81%e5%86%99%e7%9c%9f4建設現場などで足場として使われていた、杉足場板古材キャラクターグレード。ペンキや錆あとが残っているのもいい感じ。

丸三文庫「ORCHESTRAL SPACE’68(オーケストラル スペース ’68)」のプログラム+チラシ+半券。探していた方は必見です。

Hedgehog Books and Galleryギターを弾く人なら「なるほど」と膝を打つ、ギターコードポスター。インテリアとしても秀逸です。

男性ならではの“ツボ”にはまる古道具たちは、それを買い付けた店主もきっと同じ思いのはず。気になったアイテムについて話しかけると、「そうそう!」と意気投合してしまうかもしれません。

【時間と世界を旅する、空想旅行のスーベニア】

時間やお金がなくたって、手にするだけで遠い国へと旅立つことができる。東京蚤の市には、時間を超え、海を渡り、人から人へと手渡されてここ調布にやってきた、数々の「スーベニア」にあふれています。古い地図は、誰かが旅の道しるべに使ったのでしょう。新聞やポストカードは、当時の人々の流行や生活を伝えてくれます。素敵なマダムが持っていたかもしれないブローチや刺繍のハンカチ、遠く北欧の風土を伝えてくれるおいしいものや工芸品…。それらは、行ったことのない国はもちろん、生きたことのない時代にまで、ヒョイッと軽やかに私たちを運んでくれます。さあ、空想の世界旅行へと出かけましょう!

ハチマクラ19世紀後半から20世紀初頭のフランスアンティーク地図です。今回は貴重な布張りのものが入荷したそう。

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こちらもチェコなどの古い地図たち。山の地図、町の地図、観光地図など開くだけで旅の気分が味わえます。

33&1/3フランスのブルボン社製のキーボルダー。がちゃがちゃとお気に入りを探すのが楽しい!

THE GLOBE ANTIQUESglobe_04薬やインクの古いボトル。ラベルのさまざまな言語も興味深いです。

Circus Antiques1874年~1893年に毎週刊行された新聞、French News Paper [Don Quichotte] 。風刺画がユニーク。

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古いフランスのポストカードは、メッセージや住所が綴られてるものも。

NEWOLD STOCK by オトギデザインズ年代、産国もさまざまなビンテージのブローチ。今回はアウトレット価格のものが揃うとか。

houti刺繍のハンカチやクロスは、モチーフごとにその国の文化が見え隠れします。

AQUAVITJAPAN北欧料理の代名詞といえば「ミートボール&リンゴンベリージャム」だそう。ジャムの瓶詰めはぜひおみやげに。

harikkoフィンランドの工芸品、白樺のカゴや雑貨たち。美しい木肌が北欧の気候を伝えてくれます。

北欧フィーカ東京北欧市会場で、自ら旅した北欧のポストカードをプレゼントしてくれるそう。スウェーデン、フィンランド、デンマーク、エストニアなど全10種類でなくなり次第終了なので、お早めに。

時間と世界をめぐる東京蚤の市クルーズ。お気に入りのスーベニアを見つけたら、いつか本当に旅に出られる日を夢見て、大切にとっておいてくださいね。

【かご、箱、缶、棚…。収納上手の古道具をチェック!】

暮らしやインテリアを大切にする人なら、必ずチェックしてしまうのが「収納アイテム」。かご、箱、缶、ガラスケース、食器棚や引き出しなど、ありとあらゆる入れ物や棚が揃う東京蚤の市は、収納アイテムの宝庫です。木目や革の風合い、レトロなガラスなど、仕舞い込まずにそのまま飾っておいてもサマになる佇まいも魅力。古道具を上手に使えば、整理整頓や片付けも楽しくなること間違いなし。小さいものから大きなものまで、見せる収納から隠す収納まで、暮らしのニーズにぴったりのアイテムを探しに出かけましょう。

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小さなガラスケースはアクセサリーなど見せたい収納に。

Antique Shop Konguri古びた針缶は、クリップ、切手、ピンなど小さなものをしまうのに役立ちます。

古物百貨店 ALL TOMORROW’S PARTIES

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革製や鉄製のトランク。出しっぱなしでもサマになるのがうれしい。

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フタ付きの古いバスケットには、隠したいものを収納するのに重宝します。

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木肌の味わい深い木箱は、オールマイティーに活躍する収納アイテム。

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編み目が美しい柳行李。大きくてフタ付き、見せる収納としてもOKな優れものです。

COCORAJI小引き出しは書類などの小分けに。ラベルを入れる金属プレートが素敵。

antique stereograph細かく分かれた引き出しは、分類に大助かり。金属の引き手や木肌もいい風合いです。

カランセkaranse_3188古いものならではの、ゆらゆらとしたガラスがきれいな本箱。

OTSU FURNITURE

横長の水屋箪笥は食器棚にも、空間の仕切りにも。

ガジェットモードアウトドア用のキッチンラック。ベランダやガーデニング、シューズラックにも使えそうです。

インテリアをワンランクアップさせてくれる、古道具を活用した収納術。事前に置きたい場所のサイズを測り、メジャー持参で探してみるのがおすすめです。

【おばあちゃんのクローゼットから。「ヴィンテージ」の装いに憧れて】

おばあちゃんが留守のとき、こっそり開いてみるクローゼットやドレッサーの引き出し。小箱に大切にしまわれたブローチや繊細なレースのワンピースを、ドキドキしながら鏡の前で合わせてみる。そんな少女時代の記憶が思い出されるような、古き良きアクセサリーや洋服たちが、東京蚤の市ではたくさん並びます。丁寧なつくりや上質な素材のヴィンテージは、現行品で再現しようとするととても高値になることも。その時代だからこそ作ることができた心ときめくおしゃれのアイテムを、普段の装いにも取り入れてみてください。

kosaji antique フランスのヴィンテージガラスのビジュー。カジュアルな装いと組み合わせたり、片耳だけにさりげなくつけるなどして楽しみたいアイテムです。

histoireいぶし銀の風合いのブローチや繊細なパール、ビジューの輝きにうっとり。

Sirturday
イギリスの老舗シューメーカーCheaneyのウィメンズシューズ。マニッシュな足元に活躍します。

monter

イギリスの古い手鏡は、使っているだけで乙女心をくすぐるアイテム。

Tsubame Marktガブリエル・シャネルが1921年に初めて世に出した香水の最高傑作・CHANEL N°5 の小さなヴィンテージボトル。ほのかに香りを残す空き瓶をネックレスに仕立てた一品。

Antique L’armoire de TSUBAKI

1950〜1960年代くらいのダイヤモンテのネックレス。フォーマルにはもちろん、あえてカジュアルに身につけても。

garnishたっぷりの刺繍とギャザーがロマンチックなワンピース。胸元のカッティングもクラシカルで素敵です。

L’atelier Brocante吸い込まれそうに美しいブルーの花のボタン。アンティークレースの繊細さにも目を奪われます。

ROSEimg_1250帽子やベルト、ファー小物など、ちょっとした“マダム感”を取り入れるのも古着ならではの楽しみ。

ヴィンテージアクセサリーパーツ – le meace – レミース引き出しをそっと開けると、ビジューやボタンがたくさん。眺めているだけでときめきます。

時代が変わっても、年齢を重ねても、「おしゃれをしたい」女性の心は少女のまま。ヴィンテージの趣きをまとったとっておきのアイテムを身につければ、あの頃憧れた大人の女性に、少し近づけるかもしれません。

【時空を超えて自然のカケラに出合う…植物図鑑と標本をめぐる冒険】

植物や昆虫、小さな動物など、かつて生きていた生物たちがその形をとどめ、あるいは朽ちて、また新たな美しさを宿す標本や押し花。また、その姿を精密に描写した図鑑やボタニカルアート、植物に関する古書なども、そのいのちが生きた姿へと想像がふくらみます。どこの誰ともわからぬ人が何十年も前に作った標本が、本来なら姿を消してしまっていたであろう生物の痕跡を伝え、古びてもなお「美しい」と感じさせてくれる。時空を超えて私たちの前に現れた、生命の神秘をめぐる冒険へと出かけてみましょう。

店なし雑貨屋

古い海辺の標本額や、昆虫を樹脂で閉じ込めたペーパーウェイトたち。キレイな貝殻の形や、美しい昆虫の姿に魅了されます。誰かがコレクションしていたものだそう。

牧野富太郎監修の明治時代の植物図鑑より。カラー写真のない時代、精密に描かれた植物画は貴重な資料だったのでしょう。

Siboraヨーロッパで見つけた古い剥製。今にも飛び立ちそうな迫力や、瞳の力は息を呑むほど。

はいいろオオカミ + 花屋 西別府商店

ドライの植物を使って作られたオリジナル作品「小さな森」。試験管に閉じ込められた、植物の姿に見とれてしまいます。

ALEXANDER-PLATZ

動物の骨や頭骨の標本。理科室の棚をそうっとのぞき見るような、怖さの入り混じった美しさがあります。

フランスやアメリカの紙物を台紙に作られた押し花。

Remza

立派なツノを残した頭骨の標本。存在感抜群のオブジェになりそう。

piccolinaスウェーデンの植物画。種子や花びらの特徴も記されています。当日は、作家の手による額も販売されるそう。

JulyBooks/七月書房ガーデニングやハーブ、写真集などの植物の本。めくるだけで心を豊かに潤してくれそうなものばかり。

普段なかなか目にすることのない自然や動物も、標本や図鑑ひとつで、太古の生物から今まさに道端に咲く雑草にまで想像が広がります。小さな自然のカケラが見せてくれる世界の広さを、どうぞ体感してみてください。

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